日中古典文学作品の類似性の一考察

漫画水滸伝を読んで思ったんですが、世の中理想のリーダー像は色々あるもので、ちょっと昔で言うと星野仙一監督のような鉄拳も辞さない自分の目的に向かいまっすぐ進むリーダーや、小泉元総理のように自分の標的になる対象を「抵抗勢力」と呼び、誰にでもわかりやすい政治ビジョンを話す大衆扇動型リーダーがいていましたが、水滸伝のリーダー宋江はこのどれにも当てはまらないリーダーだと言えます。

宋江は中国の架空の物語に出てくる、山塞に拠点を置く山賊集団の梁山泊の前リーダー晁蓋が戦死して次のリーダーに祭り上げられるのですが、そもそも梁山泊の首領には超有名な将軍がずらずらと控え(宋江は県の役人)、国の超金持ちもかなりの人数がいて(宋江はただの県の役人)、挙句には仙人までがいてるのですが(宋江は普通の県の役人です)、宋江のエピソードといえば「年老いた自分の父親が心配だから梁山泊に呼び寄せたり」「他人の病気のお父さんに小銭を与えたり」「牢屋の役人が悪いことをするので懲らしめたり」と、荒々しいエピソードではなくどちらかというと儒教の行いをただひたすら守るエピソードでかためられています.

そういう宋江なので、晁蓋の跡を継ぐ時もなかなか「うん」とは言わずモヤモヤとさせたり、国の高官から梁山泊の軍勢を使いまわされるも恩賞がでないことに部下はみんな腹を立てるのに自分は文句を言わず、結構部下寄りのリーダーではなくて国のために働くリーダーと言えますが、結局人望だけでリーダーになったので今の世の中に宋江を当てはめてみたら、営業部隊は超強いけど給料をはrわず、幹部の私財を吐き出させ会社を存続させ、国のためには社員のリスクマネジメントには無関心になってしまうブラック&ホワイトな社長のイメージになってしまいます。

今の日本で宋江は受付辛い空気読めない系に分類されるされるんだろうなーと、読んでいて感じたんですか日本での物語で宋江に似たキャラクターを探してみたら、一人だけ該当するキャラクターを思い浮かべることができました。それはドラえもんに出てくるのび太くん。
強くもなく賢くもなく金持ちでもない。さらには出来杉君には嫉妬を抱き静香ちゃんにセクハラを行う常習犯。だけど映画ではジャイアンにもスネ夫にもドラミちゃんにも慕われ、自分の命も顧みず敵に立ち向かう姿は、ドラえもん誕生40周年を過ぎても永遠のパターンとして定着しています。
そうか
ドラえもんは古典作品だったんだ。

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