航空機事故

ドイツで起きた航空機事故は、フライトレコーダーの解析によって自殺であるとほぼ断定されました。

私がこういうとき、思ってしまうのはこの副操縦士さんの家族のことです。

自分の息子が、149人もの人を道連れにして自殺……いえ、これは表現が穏当すぎますね。
149人もの人を、殺したのです。大量殺人者です。

その家族は、これから一生を149人もの人を殺した大量殺人者の家族として生きていかなければなりません。

シリアルキラーのなかで、今までではっきりと記録が残っていて犯人が特定されている最高記録は、80数人だったかと思います。

それを遥かに上回る数です。ノルウェーの銃乱射事件の犯人をもずっと上回ります。
殺人者の家族、というだけでもつらいですが、大量殺人者の家族、ともなれば、彼らに向けられる世間の目は、どれほど冷たくなるでしょう。

いえ、漠然とした世間の目だけではありません。
被害者遺族の直接的な糾弾と憎悪は、その家族へ向けられる事でしょう。
本来向けられるべき犯人が死んでしまっているのですから、そうする他ないのです。

どうして死ぬのなら自分一人で死ななかったのか。
どうして他人の何のかかわりも持たない人を149人も巻き添えにして死んだのか。

もしそれが英雄願望からだとしたら、なにかはき違えているとしか思えません。

副操縦士自身には何の同情もないのですが、その家族と家族が今置かれているであろう現状には、深く同情します。

自殺をしようという時。
誰かを巻き添えにしてはならない理由が、ここにあります。

残された遺族によって、家族は糾弾の的になるからです。

死ぬのなら一人で。
強くそう思った事件でした。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ