ちょっと変わった私の兄

私の兄はちょっと変わっていて、うちの家族では少し浮いています。

大学卒業後、就職せずバックパッカーとして色んな国を貧乏旅行をしていました。

ふらっと出かけては、何ヶ月も帰ってこず、家族は心配したものです。
帰ってきたら肉体労働などののアルバイトに精を出し、旅行資金を貯め、また海外へ…。
その繰り返しでした。

あんな気ままな生活が出来たのも、好景気だったという時代背景や、帰って来たら暖かくとは言わないまでも、
黙って受け入れてくれる家族があったからでしょう。今はさすがに、中小企業に勤めていますが…。

今、就職活動もせず、卒業後にそんな生活をしていたら、周囲の目はもっと厳しいのではないかと思います。

また、若者も、企業の狭き門に必死の就職活動で、そんなことをしている余裕はとてもないでしょう。

私も一人旅には憧れたものですが、女の一人旅というとやはり警戒心が先にたち、パッケージツアーの旅行を
たまに友人とすることで満足していました。

一度だけ兄と海外へ行ったことがあります。姉がハワイで挙式するというので、家族そろってハワイへ行ったのです。

ご存知のように、ハワイは気候もよく、楽園という言葉がぴったりの、魅力的な島ですが、兄はなんだか居心地が悪そう
でした。

母の希望で、高級コンドミニアムに泊まったのですが、落ち着かないようでした。

もっとむさくるしいところが性に合うんだろうな、と思って見ていました。

どこもかしこも、綺麗すぎる…とぼやいていたのを思い出します。

兄にとってワイキキは、小奇麗過ぎて、血が騒がないと言うのです。まったく変わった男です。

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